建設機械オペレーター

建設機械オペレーター

建設機械オペレーターの仕事

建設機械オペレーターとは、建設現場や工事現場などで特殊車両や重機を運転または操縦する職業です。代表的なものにはクレーン、フォークリフト、パワーショベル、ショベルローダ、ブルドーザ、ロードローラー、アスファルト・フィニッシャー、トンネル掘削機などがあります。

 

 

建設現場、工事現場はチーム作業。測量士とび職大工、土木作業員...たくさんの人たちが同じ場所で連携しながら働いています。そんな中で建設機械という重機を動かすのですから、これは本当に大変な仕事です。ときどき耳にする工事現場の事故で最も多いのがクレーン転倒です。

 

クレーンは大きく分けると3種類あって、一つは高層ビルを作るときに大活躍するタワークレーン。もう一つが移動式クレーンで、これにもクローラークレーン(地盤が緩いところで使えるが、キャタピラ式で一般道を自走できない)と、ラフテレーンクレーン(通称はラフタークレーン、タイヤ式で走行速度は普通車並み)があります。また、その他にも工場や造船所などで天井を移動する天井式クレーンがあります。

 

 

 

 

建設機械オペレーターは、とかく他の現場作業員から嫉妬されてしまいます。特にクレーン運転士はそうです。「座って作業するのはさぞかし楽だろう」というわけです。クレーンで運ばれてきた荷が大きく揺れていて受け取るのが危険だったりすると、すぐさま怒りの表情や罵声を浴びせられることに。実際には一瞬たりとも気の抜けない仕事なのに傍目には楽をしていると思われてしまうのは、なんともストレスがたまる職業です。

 

操縦の腕を上げれば他の職人たちを黙らせることができるか、といえばそうでもなく、いくら操縦が上手くてもコミュニケーションが下手だといやがらせを受けてしまいます。

 

対処方としては二とおりあって、一つは他の労働者との間に壁を作ること。現場では自分だけは特別な存在として、いかなる圧力にも負けないという意思でたんたんと仕事をする。もう一つは、とにかく他の職人とのコミュニケーションを上手に築いていくこと。毎朝全員に「おはようございます」と声をかけるなどの小さな努力がいるので、かなりしんどいといいますが。


建設機械オペレーターになるには

建設機械を運転または操縦する資格は、免許を取得するもの、技能講習を受けるもの、特別教育を受けるものに大別されます。難易度は免許>技能講習>特別教育の順であり、特別教育の資格であればいたって簡単に習得することができます。

 

 

資格取得方法が上記のどれに該当するかは、作業対象物(荷物)の重さ(トン数)によって概ね分けられています。以下には、例としてクレーンとフォークリフトを書いておきます。

 

クレーン

5トン以上 ... 免許

 

1トン以上5トン未満 ... 技能講習

 

0.5トン以上1トン未満 ... 特別教育

フォークリフト

1トン以上 ... 技能講習

 

1トン未満 ... 特別教育

 

 

特別教育や技能講習で取れる資格を持っていても、就職や転職のときに特に有利になることはありません。企業や会社では社内の制度で従業員に資格を取らせるところがほとんどなので、クレーン免許(クレーン・デリック運転士免許)くらいは持っていたいものです。しかし免許だけではダメですので、やはりそれなりの勤務実績がないといけません。

 

 

建設機械オペレーターもトラック運転手と同様に、新人をいきなり使ってくれる会社はありません。まずは工場などに就職して、軽重量の荷物を移動させる仕事に就くことから始めましょう。

 

工場以外にも建設機械を扱う業種はいくつかあります。水道工事会社、造園会社、建設機械販売(リース)会社など。

 

建設機械オペレーターの収入

平均年収で200〜400万円。出動が天候に左右されることや、勤務形態または地域によって給与に差があることから年収にはかなりの幅があります。


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