獣医師の仕事

獣医師

獣医師の仕事

近年のペットブームはかつての獣医師のイメージを大きく変えました。昔は獣医師といえば家畜(牛や馬)の糞まみれというイメージしかありませんでしたが、最近では「うちの子」の命の恩人なのですから。

 

「うちの子」というのはペットとして飼っている犬や猫のことでして、今やそれらの扱いは家族の一員と同等です。

 

 

 

 

 

 

その一方で、ペットが家族の一員として人間と同じ地位になってしまったものだから担当の獣医師が精神的に追い詰められることもあります。たかが犬や猫といえども飼い主にとっては我が子同然。治療方法や手術に医療過誤がなかったとしても、後遺症が残ったり、ときには死亡してしまったりしたときには彼らはモンスターと化すのです。

 

そのほとんどはいわゆる富裕層と思われる人たちですが、ペットを失った悲しみや憤りを直接ぶつけてきますので獣医師はそういった対応にも長けていなければ勤まりません。

 

 

 

畜産関連の場合、口蹄疫などの伝染病が発生すれば大きな社会問題となりますので、獣医師が担っている社会的役割は人の命を預かる医師同様に重いといえます。

 

獣医師といえば小動物(ペット)だけを診るお医者さんだと勘違いして獣医を目指す学生が増えているようです。たしかに動物病院への就職口がメインとなってきていますが、大学の授業では家畜(馬や牛)を主に扱いますので相当な忍耐が必用です。


獣医師になるには

   高等学校
     ↓
  大学(獣医学部: 6年制)  ※その数は全国に20校以下
     ↓
  獣医師 国家試験  ※合格率は85パーセント前後
     ↓
 農林畜産関連会社、または動物病院に勤務   ※公的機関の場合は公務員試験に合格する必用あり
     ↓
  獣医師として独立開業  ※開業には平均で4000万円必用

 

 

 

大学入試の偏差値は意外に高く、国公立の場合は私立の医学部並みかそれ以上あります。これは医学部と比較して、獣医学部のある大学の数が極めて少ないことによるものです。

 

開業は資金しだい。資金がある人は数年の修業で開業しますし、資金ぐりがつかない人はいつまでたっても勤務医のままです。ただし動物病院は飽和状態となってきており、古くからある病院が廃業するケースも目立ってきています。

獣医師の収入

勤務医(動物病院)の平均年収は600万円。ただし、最初の数年間はかなり低くて年収400万円以下に留まります。昇給してもらうためには仕事を任せてもらえるように、日ごろの勉強と努力が欠かせません。「見て覚えろ」的な現場もあるようですので、かなりの覚悟が必用となります。

 

動物病院の場合は院長(経営者)のワンマン度が高く、昇給や社会保障や交通費支給の基準があいまいなところが多いようです。


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