看護婦(看護師)の転職と年収

看護婦、看護師

看護婦、看護師の仕事

看護婦(看護師)がどんな職業なのか説明する必要はないと思いますので、ここでは看護婦(看護師)の仕事のメリットとデメリットについて書いておきます。

 

 

メリットについて

 

何と言っても、圧倒的な就職率。完全100パーセントは間違いなく、しかもリストラ(整理解雇)とは無縁です。どんな経済不況にあっても、この揺るぎない売り手市場の就職状況は他に類を見ません。

 

福利厚生がしっかりしていています。妊娠出産や私事都合で長期休暇を取ったあとでも容易に職場復帰できます。また、自分が勤務する病院であれば医療費はかかりません。

 

 

デメリットについて

 

新人の給与は他の業種に比べて高いですが、そこからの昇給(伸びしろ)がほとんどありません。シフト(日勤と夜勤の交替勤務)に入らないと他業種と同じていどの給料になってしまい、仕事のハードさとの割が合いません。

 

仕事の引き継ぎのため1時間ていど早く出勤しますが、それはサービス残業になります(その他にも雑用がたくさんあってサービス残業になることが多い)。また、勉強会と称した会合があって休日が潰れるときがしばしばあります。

 

人の命にかかわる重大な責任を担っている仕事なのに世間の評価は低く、医師からひどい扱いをされることがあります。また、女性社会(看護師の男女比は1:9)特有の派閥があって、精神的ストレスに悩まされます。ハードな仕事と人間関係の狭間で精神を病み、離職する人が少なくありません。

 

仕事がら、患者から感染症をもらったり診察で放射線を浴びたりして健康被害にあいます。


看護婦、看護師になるには

      高等学校
        ↓
  看護師養成学校、看護大学 ※3〜4年
        ↓
     看護師試験
        ↓
 希望する医療施設の面接試験
        ↓
       看護師

 

 

長引く経済不況と看護師不足から、今では30歳どころか40歳を超えた年齢層が看護師を目指しています。

 

 

看護婦(看護師)は日本全国において求人の絶えることがなく、看護師専門の就職&転職案内サービス会社が多数あります。仕事を辞めても再就職が容易にできるので、それが離職率を高くしているのかもしれません。

 

再就職や転職は簡単ですが、前の職場を1年未満で辞めていると採用を見送られることもあるので注意が必要です。いくら人手不足の現場であっても、仕事を覚えたところでまた辞められたら人材確保と教育に無駄な時間とお金がかかるからです。

看護婦、看護師の年収

平均年収は480万円。ただし、夜勤をしないと350万円ほどになります。なお、勤続年数が増えても看護師長(管理職)に昇格しないかぎり昇給もあまりありません。

 

女性の場合、結婚してフルに働くのは無理があるようです。希望の時間帯だけのアルバイト契約で仕事を続ける人が少なくなく、その場合の時給は2000円ほどです。


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