動物看護師の仕事
動物看護師とは、動物病院において獣医師を補佐する仕事です。現場ではＶＴと呼ばれており、これは英語の Veterinary Technician の略です。
「看護師」というと一般の病院における看護師をイメージしますが、動物看護士の場合は獣医が行う医療行為以外の全てを担当しますので、その仕事の範囲はとんでもなく広いものです。
本来の看護師としての仕事； 問診、注射、麻酔、手術の助手、入院患者の世話
薬剤師としての仕事； 薬の調剤、薬の説明
専門技師としての仕事； レントゲン撮影
医療事務としての仕事； 受付、電話対応、クレーム対処、カルテ管理、保険手続き、ホームページ更新
清掃員としての仕事； 洗濯、清掃
トレーナーとしての仕事； リハビリ、散歩
その他雑用； パーティーの企画、ポスター作りなど
患者は動物なので、仕事中での生傷が絶えません。また１日の拘束時間が長く、１２時間労働どころか朝帰りになることもあるとか。とにかく動物に接していることに幸福感をもてる人でないと務まりません。
動物看護師になるには
動物看護師の資格は、今現在において必用ではありません。したがって、現状では義務教育を完了している人であれば誰でもなることが可能です。
日本動物看護学会や日本動物衛生看護師協会といった民間団体が個別に資格を発行していますが、一般の看護師資格と比較して教育内容が不十分という見解が多いようです。
数年後をめどに、国家資格として必用かつじゅうぶんな教育制度が確立される予定です。
動物看護師の収入
平均年収は２００万円前後。残業代もボーナスも出ないところが多く、時給換算したら５００円にも満たないかもしれません。
求人数が多くないので、一般の看護師のように産休後の仕事復帰は困難です。
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